【自転車】ツアー・オブ・ジャパン開幕。TeamUKYOの秘策とは? (4ページ目)

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira  photo by AFLO

 片山がそう話すとおり、5月のゴールデンウィークが明けるころから、TeamUKYOは2チーム体制で海外のUCIレースに臨んだ。5月11日から14日まで行なわれたインドネシアの「ツール・ド・イジェン」では、ベンジャミン・プラデスが第2ステージで優勝を飾り、最終ステージまで個人総合優勝を争いながら最終的には総合5位で終えた。また、「ツール・ド・イラン」に参加した組は、ジョン・アベラトゥリが第6ステージで2位に入り、サルバドール・グアルディオラも総合20位でレースを終えて、それぞれUCIポイントを獲得した。

 これらのレースを終えて日本に帰国したTeamUKYOは、6名のメンバーで8日間のツアー・オブ・ジャパンに挑む。

 日本を横断する戦いは、恒例の大阪・堺ステージで5月29日に戦いの火蓋が切られる。

(次回に続く) 連載『遥かなるツール・ド・フランス』は毎月下旬に掲載

プロフィール

  • 片山右京

    片山右京 (かたやま・うきょう)

    1963年5月29日生まれ、神奈川県相模原市出身。1983年にFJ1600シリーズでレースデビューを果たし、1985年には全日本F3にステップアップ。1991年に全日本F3000シリーズチャンピオンとなる。その実績が認められて1992年、ラルースチームから日本人3人目のF1レギュラードライバーとして参戦。1993年にはティレルに移籍し、1994年の開幕戦ブラジルGPで5位に入賞して初ポイントを獲得。F1では1997年まで活動し、その後、ル・マン24時間耐久レースなどに参戦。一方、登山は幼いころから勤しんでおり、F1引退後はライフワークとして活動。キリマンジャロなど世界の名だたる山を登頂している。自転車はロードレースの選手として参加し始め、現在は自身の運営する「TeamUKYO」でチーム監督を務めている。

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