2016.04.30

【自転車】国内の強豪となった
TeamUKYOが次に見据えるもの

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira  高木秀彰●写真 photo by Takagi Hideaki

 だが、その発言者が片山右京であったところに、ある種の人々は可能性を感じ取った。

 実際に、TeamUKYOは最初の数年、猛烈なスピードで成長し、あっという間に国内強豪チームへと成長した。だが、そこから先の道はやはり容易なものではなかった。

 ツール・ド・フランス参戦は、チーム結成から5年目を迎える現在、まだ実現には至っていない。

 だが、彼らの遠大な目標が潰(つい)えたわけではなく、彼らの歩みもまた、停まってはいない。

 ある意味では、彼らを取り巻く現実を見据えた、今まで以上に地に足のついた活動として継続しているといってもいいだろう。日本国籍チームとして初のプロコンチネンタル登録を目指して、片山たちはひたむきな努力を続けている。

「最初に想定したプランから少し遅れてしまったのは事実だけど、でも、さまざまな試行錯誤を経験しながらここまで結果を出してきたことについては、おおむね予定どおりだし、厳しい条件のなかで僕たちを成長させてくれたこの環境には、むしろ感謝しなきゃいけないくらいだと思っています」

 5年目のシーズンを迎えたTeamUKYOの監督・片山右京は、数年以内にチームを欧州に上陸させるべく、今日も東奔西走を続けている。