【自転車】TeamUKYO始動。2016年を戦う若き日本人選手たち (2ページ目)

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira  photo by Sportiva

 チーム監督である片山は、チーム内でのこの兄弟選手の起用方法について、「大学のインカレが終わる秋ごろに、兄の路雅君にはJプロツアーを経験してもらおうと考えています。弟の唯晶君は、UCIレースのみを走ってもらう予定です」と説明する。

 さらに、このふたりよりも若い18歳の今井勇太もチームに加わる。今春に高校を卒業する今井は、大学に進学せず、チームの合宿所に起居して生活のすべてを競技に打ち込む予定だ。

 外国人選手勢は、サルバドール・グアルディオラとオスカル・プジョルが残留。昨年のツール・ド・熊野で個人総合優勝を果たし、ツアー・オブ・ジャパンでも第4ステージで勝利したベンジャミン・プラデスがマトリックス・パワータグから移籍してきた。この強力な3名に加え、UCIプロチーム「エウスカルテル・エウスカディ」(2013年末に解散)でスプリンターとして活躍したジョン・アベラストゥリと、プジョルの弟分的存在で欧州のレースで活躍するロドリゴ・アラケが新加入となった。

 昨年までのラインアップと比較すると、選手層は総じて若返った印象がある。

「去年までうちのチームで活躍してくれた土井(雪広)君が(マトリックス・パワータグに)移籍したり、全日本チャンプの窪木(一茂)君がプロコンチネンタルチーム(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)に行くことになったので、大きく年齢層が下がったという印象は正直なところ、あると思います」と片山は言う。

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