【自転車】国内王者TeamUKYO、今季最後のレース結果は? (2ページ目)

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira  photo by Sportiva

『シャカリキ!』が連載されていた1990年代半ばは、現在のようにサイクルロードレースに大きな人気が集まっていたわけではない。今中大介が日本人として初めて近代ツール・ド・フランスに参戦したのは、この連載が終了した数年後のことで、この当時は「自転車=競輪」というイメージが圧倒的に強かった。そんな時代であったからこそ、この漫画のヒットは画期的で、作品後半に主人公たちが激戦を繰り広げるツール・ド・おきなわは、当時の自転車乗りやファンの間で大いに注目を集めることになった。

 さて、そのツール・ド・おきなわだが、市民レース部門は100km、140km、210kmの3部門が設けられ、プロフェッショナルレースの国際ロードレースはUCIアジアツアー[1.2]に分類されている。ワンデーで走行する距離としては、国内ではこのレースが日本最長だ。参戦するのはJプロツアーを戦う国内各チームに加え、香港や台湾、オーストラリアなどから、さまざまなチームが集まった。

 TeamUKYOは、土井雪広、畑中勇介、平井栄一、湊諒、住吉宏太の5名が参戦。シーズン最後の、しかも国内UCIレースで好成績を挙げて1年を締めくくるべく臨んだ大会だったが、Jプロツアーの個人・団体を制覇したチームだけに、TeamUKYOへのマークは非常に厳しく、必ずしも狙いどおりの展開に持ち込むことはできなかった。

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