【自転車】世界の強豪が「さいたま」に集結。TeamUKYOの結果は? (3ページ目)

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira  photo by AFLO

 レースはジョン・デゲンコルブ(チーム・ジャイアント=アルペシン)が優勝し、別府史之が2位、2015年ツール・ド・フランスのウィナー、クリス・フルームが3位に入った。TeamUKYOのメンバーからは、スプリントポイントを大量に稼いで存在感を発揮した畑中勇介がポイント賞を獲得。レース序盤にトップグループを牽引した窪木一茂は、総合11位でゴールした。

 ちなみに今回のレースに先立つ月曜、窪木は来シーズンからプロコンチネンタルチームのNIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザ(イタリア)へ移籍することを発表した。レースの本場欧州で戦うチームに移る機会を得たことは、日本チャンピオンのジャージを保持する窪木にとって、才能をさらに伸ばす大きなチャンスとなることは間違いない。

 彼を送り出す立場の片山右京は、「自分もF1時代にたくさんの人に支えられ、チームを渡り歩いてステップアップしてきたので、窪木選手にも、『チャンスをもらえるなら思い切って挑戦するように』と伝えました。TeamUKYOも上を目指して、彼が戻ってきたいと思えるようなチームに育てたいと思います。これからの窪木選手の活躍を心から応援しています」とコメントしている。

 今シーズンのTeamUKYOは、窪木や畑中たちの活躍により、日本国内では圧倒的な強さを見せてきた。その彼らを擁して、ワールドツアー各チームと争った今回のツール・ド・フランスさいたまクリテリウムでは、チームの総合成績は14チーム中10位。日本勢のなかでは、愛三工業レーシングチームに次ぐ2番手というリザルトだった。

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