【自転車】激戦のジャパンカップでTeamUKYOが得た次なる目標 (2ページ目)

  • 西村章●構成・文・写真 text & photo by Nishimura Akira

 また、日曜のUCIレースに先立ち、前日の土曜日・17日には、宇都宮駅前の大通りを封鎖して周回コースを設営した、恒例のジャパンカップ・クリテリウムが開催された。今年で6回目の開催となるこのクリテリウムレースは、周回コースと観客の距離は柵で隔てられているだけで、選手たちが目の前で通過していく迫力を満喫できる魅力や、駅前というアクセスの良さもあって、毎年大勢の人々がレースを楽しむ。東京マラソンや箱根駅伝の沿道にも劣らないほどの人出と応援で、この風景だけを見るかぎりでは、日本国内のサイクルロードレース人気が大きく向上を果たしたような気さえするほどだ。

 このクリテリウムレースに参戦するチームは、翌日のロードレースと同様だが、なかには選手の顔ぶれを変えて臨むチームもある。平坦なコースを周回するクリテリウムと、起伏に富んだ距離の長いコースを走るロードレースでは、チーム戦略の組み立てなども異なってくるからだ。

 たとえば、TeamUKYOの場合では、土曜日のクリテリウムレースにはキャプテンの土井雪広、Jプロツアーの個人部門で首位に立つ畑中勇介、2015年の全日本チャンピオン窪木一茂、そして若手有望株の住吉宏太とスペイン人選手のオスカル・プジョル――という陣容で臨んだが、日曜のロードレースには窪木に代えて、アシスト力に定評のある平井栄一を戦列に加えた。

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