【自転車】TeamUKYOが伝統の「輪翔旗」をついに獲得! (2ページ目)

  • 西村章●構成・文・写真 text & photo by Nishimura Akira

 Jプロツアーのカレンダーでは、4月に第6戦・群馬CSCロードレースが開催されているが、このときのレイティングは「A」。群馬CSCロードレースは周回コースを20周する120キロで争われたが、輪翔旗ロードは29周して総走行距離は174キロ。1.5倍の距離で、競技時間も約5時間を要する。この数字を見ても、輪翔旗ロードの苛酷さがよくわかるだろう。

 Jプロツアーの各レースと同様に、このレースでは個人の着順とチーム成績を争い、団体優勝(各チーム上位3名の成績で決定)を飾ったチームに輪翔旗が手渡される。輪翔旗は翌年の大会まで1年間保有されるため、会場ではレース開催に先だち、まず旗の返還式が行なわれる。

 今年の大会は、昨年の覇者・チームブリヂストンアンカーの監督から旗の返還が行なわれ、午前10時15分にレースがスタートした。Jプロツアーに参戦する各チームが6名から8名の陣容で臨むなか、TeamUKYOは畑中勇介、オスカル・プジョル、パブロ・ウルタスン、土井雪広、サルバドール・グアルディオラ、湊諒、平井栄一、住吉宏太というラインアップで挑んだ。

 レースは序盤から各陣営がアタックを繰り返し、やがて4名の逃げ集団をメイングループが追走する展開になった。群馬サイクルスポーツセンターに設定された1周6キロの周回コースのレイアウトは、最初から最後まで終始起伏が続き、選手たちのスタミナを確実に削りとっていく。全29周の戦いが後半に差し掛かるころには、途中まで逃げを図っていた集団がメイングループに吸収され、20名の選手がトップグループを構成した。

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