【自転車】欧州との歴然たる実力差。片山右京が考える「次の一手」 (3ページ目)

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira  photo by AFLO

 今年からプロコンチネンタルチームとして活動をしているNIPPO(・ヴィーニファンティーニ/イタリア国籍)や、ナショナルチームの強化を目指すJCF(日本自転車競技連盟)の取り組みは、僕たちの今後の活動を考えるうえで、お手本としてとても参考になります。

 そういったいろんなことを参考にしながら、ひるがえってTeamUKYOの現在の実力を正直に検討すると、日本人選手だけで勝てるようなレベルとはいえない。今はJプロツアーでも個人(畑中勇介)とチームともにランキング首位に立っているけれども、それはレースを知り尽くした外国人選手たちの強力なアシストに支えられているからです。

 だから、次に必要な一手はというと、やはり強い選手を外国から獲得する――ということなんです。結果を出すため、そして上を目指すために、彼らの力を借りることは今の我々に必要だし、ある意味ではそれが日本の現実である、とも言えると思います。

 しかも、選手たちに実力を存分に発揮してもらうためには、当然ながら、それに応じた高い実力のスタッフも必要です。設備類のインフラも整えなきゃいけない。

 予算ベースでそれらを揃えていけば、プロコンチネンタルの準備に足るものはできる。だから、その意味ではわかりやすいといえば、ものすごくわかりやすい。『(プロコンチネンタルチームを作るのは)簡単ですよ、ということもできる』と言ったのは、そういう意味なんです」

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