2015.05.11

【自転車】片山右京が語る「ツアー・オブ・ジャパン」に賭ける思い

  • 西村章●構成・文・写真 text & photo by Nishimura Akira

 そうは言っても、ツアー・オブ・ジャパンで総合優勝を達成するのは決して容易な業(わざ)ではない。過去にこのレースで優勝を飾ったのは、サイクルロードレースの本場・欧州出身の選手や、あるいは昨年のイラン勢など、外国人選手ばかりである。日本人の優勝者は2004年、ブリヂストン・アンカー時代の福島晋一のみだ。福島の先にも後にも、日本人はツアー・オブ・ジャパンで優勝を飾っていない。それはすなわち、「日本と諸外国との競技水準の差」という厳しい現実の表れでもある。

「だから、このレースでどれだけの結果を残せるかということで、今の自分たちに足りないものが、世界という物差しのもとで、さらにハッキリと見えてくるんですよ」と片山は言う。

「自分たちは小学校の運動会レベルなのか、あるいは世界の強豪たちに攻撃してチャンスを広げていくことのできるチームなのか。あと1枚、2枚のカンフル剤を投入して、スプリンターや登りのエース級を補充すれば、さらにワンステップ上の段階へ上がることができるのかどうか。今年のツアー・オブ・ジャパンは、現状のTeamUKYOの実力を見極める意味でも、重要な戦いになります」

(次回に続く)

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