【自転車】TeamUKYOがツール・ド・台湾で示した総合力

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira  プロトンイメージスアジア●写真 photo by Peloton Images Asia

「登りに強い選手がたくさんやってくるだろうから、厳しい戦いになるでしょうね。僕たちの陣容は、平地に強い窪木(一茂)やパブロ(・ウルタスン)は登りも大丈夫だし、クライマーのオスカル(・プジョル)がドカンと行ってくれる可能性もある。サルバ(・グアルディオラ)は登りと平地でしっかりとアシストできる選手だし、土井君はもちろん登りが強い。平地でも登りでも、どちらに振っても大丈夫な顔ぶれなので、現地に行ってみて、状況次第で作戦を組み立てます。

 もちろん、勝ちを狙って走りますが、プロコンチネンタルチームのドラパック(・プロフェッショナル・サイクリング/オーストラリア)や、山岳に強いイラン勢もいるので、きっと一筋縄ではいかない厳しいレースになるでしょうね」

 レース初日のクリテリウムは、ドラパックの選手が優勝。最後の集団スプリントに加わった窪木がタイム差なしの9位でゴールした。アジア勢では、イラン勢に続き3番手の成績だ。

 2日目は雨。ここから本格的なロードレースコースとなるが、この日はTeamUKYOのエース・土井が9位でゴール。個人総合で7位に浮上した。晴天に恵まれた3日目も、土井は好調な走りでチーム一丸となったアシストに支えられ、トップと3秒遅れの5位でゴール。個人総合順位も、さらにひとつ上げて6位とする。

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