【自転車】TeamUKYO新体制発表。新たに加わった豪華な面々 (3ページ目)

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira  photo by Sportiva

 福島は、日本人で唯一、ツアー・オブ・ジャパン総合優勝(2004年)を獲得した経歴の持ち主だ。2013年の引退後は、昨年からフランスのコンチネンタルチームで、「監督見習い」と自称してチームをとりまとめる役割に就いている。国際的な経験と視野を持つ福島がアドバイザーに加わることは、TeamUKYOに新たな経験と知識を付与することになるだろう。

 さらに、今年からは中野浩一が名誉監督に就任することになった。世界選手権・個人スプリント10連覇という偉業を達成した中野は、老若男女を問わず日本で最も有名な自転車関係者であることは間違いない。

 このような充実した布陣を敷いたスタッフと、その陣容に支えられる選手たちの今年の活動について、相談役の今中は、以下のように期待を寄せる。

「TeamUKYOは日本のトップチームとして恥ずかしくない走りをしてきました。自転車チームはひとりのエースを勝たせるために、アシストが身を粉にして貢献する競技。Jプロツアーで入賞する力を持った個々の選手たちが力を結集して、『ひとりのエースを勝たせたい』という熱い思いを胸に秘めて懸命にレースを走り、トレーニングを続けています。今シーズン、個人総合優勝の連覇はもちろん、チームナンバー1の座を奪還するために、みなさんがきっと感動するような素晴らしい走りをしてくれるはずです」

 チームの最終的な到達点として、「ツール・ド・フランス参戦」という悲願を掲げる片山右京は、土井や今中たちの抱負や期待を受けて、2015年シーズンに賭ける自分たちの目標と思いを述べた。

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