【自転車】初代キャプテンがTeamUKYOで見つけた「新たな夢」 (2ページ目)

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira  五十嵐和博●写真 photo by Igarashi Kazuhiro

 TeamUKYOのキャプテンとして過ごしたこの3年間は、「新鮮な経験のできた期間だった」と、狩野は振り返る。

「大ベテランと言われてチームに入った中でも、初めて経験することが意外とたくさんありました。右京さん自身が自転車界と全然異なるモータースポーツの世界から来た人で、発想や視点が僕たちの知っているものとは違っているから、すごく刺戟的で新鮮で、面白い経験でした。ここで3年間を過ごしたことで、自分の経験値がひとつ上昇した感がありますよ。(かつて所属していた)シマノレーシングやブリヂストン・アンカー時代ともまた違う、有意義な3年間を過ごさせてもらいました」

 その3年間の経験が、今後の群馬グリフィンレーシングにも活かされていくのだろう。

 群馬を本拠とするプロフェッショナルスポーツ団体は、現在すでに3つ存在している。サッカー・J2リーグの「ザスパクサツ群馬」、バスケットボール・bjリーグの「群馬クレインサンダーズ」、そして野球・独立リーグの「群馬ダイヤモンドペガサス」だ。これに、自転車ロードレースの群馬グリフィンレーシングが加われば、群馬で4つ目のプロスポーツチームとなる。

 一方、自転車界にはすでに、「宇都宮ブリッツェン」「那須ブラーゼン」という、いずれも北関東に本拠を置く地域密着型のチームがある。これら同業種のチームと、協力できるところは互いに協力しながら新たな活動と発信をしていきたい、と狩野は語る。

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