2014.12.01

【自転車】片山右京「チームを束ねる、という難しさ」

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira 甲斐啓二郎●写真 photo by Kai Keijiro

 なかば自嘲するような笑みを浮かべながらも、しかし監督である以上はこれも引き受けなければならない、慣れなければならないのだ、と自らに言い聞かせるように話す。

「関わる人が多くなって、世界が大きくなるほど、デリケートなコミュニケーションもさらに複雑になっていくから、フィロソフィー(哲学)をしっかり持っていなければならないし、自分たちの目指す場所も見失ってはならない。切り捨てるべきモノは、残念だけど切り捨てなきゃいけない。その作業のたびに、自分が強い人間じゃないということを痛感しますよね。でも、そのへんのことをあまりにドライにできてしまう人よりはまだいいんじゃないか……ということを、自己弁護のように言い聞かせてはいるんですけど」

 おそらく来年のシーズンオフも、片山は今と同じような口調で自らを叱咤しているのだろう。

(次回に続く)

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