【新車のツボ167】メルセデスAMG A45S 4マチック+。これがF1なのか...の目まぐるしい速さ

  • 佐野弘宗●取材・文・写真 text & photo by Sano Hiromune

 そこからAMGとメルセデスの距離はグッと近づいて、1993年には初の共同開発モデル"C36AMG"を発売。さらに99年にはダイムラーの子会社となり、同社のモータースポーツ部門と高性能車部門をまとめてAMGが担当するようになる。そして、2005年、AMGはダイムラーに完全吸収された。

 前記のようにAMGはもともとエンジンチューナーとして創業したこともあって、市販車でもエンジンだけは自社工場でハンドメイドするのが絶対のツボだった。しかし、最近はエンジンも量産ラインで組み立てられる"お手軽版?"ともいうべきAMGも売られるようになっている。

 今回のA45Sはメルセデスとしては最もコンパクトで手頃なAクラスがベースということもあって、お手軽版か......と思われるかもしれないが、じつはまったく正反対である。このクルマは現在あるAMGでも、最も過激な部類に入るホンモノ中のホンモノだ。ナリは大きくないが、まさにモンスターである。

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