2020.02.02

【新車のツボ163】プジョー3008。超小径ステアリングホイールが走りの快感につながる

  • 佐野弘宗●取材・文・写真 text & photo by Sano Hiromune

 前置きがすっかり長くなってしまったが、タバレス指揮下でのPSA最大のヒット商品が、この2代目プジョー3008なのである。このクルマは本国で16年秋に発売されて、翌17年春に欧州カーオブザイヤーを獲得した。

 プジョーの販売は、日本でもここ数年ずっと前年比で110%超の右肩上がりに成長しているが、そこには17年3月に導入されて、一時はプジョー全体の3割以上の売り上げを占めた3008が果たした役割はすごく大きい。そういえば、ワタシが住んでいる東京でも街中で3008の姿がみるみる増えた気がするが、それが錯覚ではないことは数字からも明らかなのだ。

 3008を見ればわかるように、最新のプジョーはきらびやかで都会的なデザインがツボ。内装でも、驚くほど小径のステアリングホイールを中心に、工芸品を思わせる繊細なメッキ部品が目をひく。かと思えばダッシュボードにツイード風の布を張るなどの遊び心をのぞかせるのも独特でオシャレだ。いっぽうで、これと同時期に登場したシトロエンが3代目C3(第143回参照)である。ご覧のとおり、都会的なプジョーとは好対照に、最近流行のスポーツウェアを思わせるアウトドア風のデザイン性を売りとする。