【新車のツボ159】スズキ・スイフトスポーツ。お手軽スポーティカーで孤高の存在 (4ページ目)

  • 佐野弘宗●取材・文・写真
  • text & photo by Sano Hiromune

 基本的に前輪駆動のスイフトスポーツでは、力エンジンの影響もあってステアリングの繊細なタッチまで絶品......とはいえないが、とどのつまりは、交差点や山道などでアクセルを元気にオンオフすると、鋭くかつ元気に曲がって、素直にメチャ楽しいということだ。

 そんなスイフトスポーツも海外仕様では最高速が210km/h(日本仕様は180km/hでリミッターがきく)と公表されている。1t未満の軽量級で200km/hオーバーの量産車はあまり例がなく、スイフトスポーツは空力やブレーキも本気の仕様なのがまた好事家にはツボである。日本の公道では200km/hはおろか180km/hすら許されないが、そうやって本気でつくり込まれたクルマは、ゆっくり走っても本気のツボがそこはかとなく漂うものだ。

 それにしても、こんなツボグルマが、若者のマイカーとしても、また中高年のセカンドカーとしてもギリギリ無理のない価格=200万円以下だなんて、ありがたくて涙が出てくる。

【スペック】
スズキ・スイフトスポーツ
全長×全幅×全高:3890×1735×1500mm
ホイールベース:2450mm
車両重量:970kg
エンジン:直列4気筒DOHCターボ・1371cc
最高出力:140ps/5500rpm
最大トルク:230Nm/2500-3500rpm
変速機:6MT

JC08モード燃費:16.4km/L
乗車定員:5名
車両本体価格:183万6000円

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