【新車のツボ152】アウディRS3セダン。民主的に味わえる猛速に感服 (2ページ目)

  • 佐野弘宗●取材・文・写真 text & photo by Sano Hiromune

 というわけで、細かいスペックのツボをいちいち気にするオタク目線では、このナンバーがつくRS3もTCRマシンとは別物である。エンジンは2.5リッターで、駆動方式は4WD(アウディ流にいうクワトロ)だからだ。

 ちなみに、RS3はそもそもアウディA3をベースにした高性能スポーツモデルである。A3にはハッチバックとセダンがあり、ハッチバックはグループ会社のフォルクスワーゲンにおけるゴルフ(第89回参照)の兄弟車。日本車でいうとシビックやスバル・インプレッサ、マツダ・アクセラなどと同クラスで、つまりは4ドアセダンとしてはコンパクトな部類に入る。

 前出のシビック・タイプRやWRX STIを引き合いに出すまでもなく、このクラスの高性能車は2.0リッター4気筒ターボで300ps超くらいが相場である......なんて軽く書いているが、このクラスで300馬力という時点で、客観的にいってすさまじい高性能であり、フル加速をかますとのけぞるほど速い!

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