2018.09.10

【新車のツボ147】VWポロ、
これがコンパクトカーの新常識

  • 佐野弘宗●取材・文・写真 text & photo by Sano Hiromune

 ところが新しいポロは一気に大きくなった。全長と全幅それぞれで65mmも拡大しているから、一般的なコンパクトカーでいうと2世代分の成長を1回でこなしちゃった感じ。しかも、全高は逆に20mm低くなっているから、全体的なプロポーションは"よりロング&ワイド&ローに"というクルマをカッコよくする基本文法をそのまま実行している。

 で、その結果としての新型ポロのスリーサイズは4060×1750×1450mmになった。この数値は同じクラスでいうと、ルノー・ルーテシア(第95回参照)の次に長く、ルーテシアと同じくらいに幅広くて低い。つまり、先代までは欧州でも指折りに小さかったポロが、いきなり欧州で1〜2を争う立派な体格に成長したということである。

 立派になったのは外見だけではない。新型ポロの骨格はクルマオタク周辺ではすっかりおなじみの"MQB"という骨格設計を使っている。MQBはVWグループの各商品が大々的に使っている共用骨格モジュールであり、VWブランド車でいうと、ポロより1階級上のゴルフ(第89回参照)どころか、さらには2階級上のパサート(第110回参照)までもがポロと共通のMQBを土台としている。

 まあ、その構造は非常に巧妙なので、ポロとパサートで完全に同じではないのだが、それにしても2階級も違うクルマの源流設計が同じとは、ちょっと以前には考えられなかったことだ。クルマの技術はすごい。