【新車のツボ133】マツダ・アテンザ・ワゴン、このクラスでまさかのマニュアル人気 (2ページ目)

  • 佐野弘宗●文・撮影 text&photo by Sano Hiromune

 というわけで、今では日本で売れる全アテンザのうち、場合によっては20%をMTが占めるほどの人気だとか。「でも、しょせん8割はオートマなんでしょ!?」というなかれ、現在の国内新車市場のMT比率はわずか1〜2%。そう考えると、スポーツカーでもなく、どちらかというと高級車に属するアテンザのMT人気は異常事態というほかない!!

 今どきアテンザのようなクルマをわざわざMTで乗ろうという向きは、超少数派の筋金入りオタクにちがいない。しかし、そうした筋金入りのみなさんが買うクルマは、今やアテンザ以外にほとんど存在しない。絶対数は少なくても、それを"総取り"できれば大企業がマニア商品でも十分に商売できる......ってな、当たり前だが深〜いビジネスの真髄を、アテンザは教えてくれてもいるわけだ。

 最新型アテンザは、昨16年8月に発売以来3度目の改良を受けたモデルだ。では、なぜ取り上げるのが今なのか?  今回取り上げたアテンザは、ステーションワゴンにして4WD、しかもMT......と、バブル時代にスキーブームとラリーブームのダブル洗礼を受けたオヤジ世代としては、たまらない三種の神器がそろうのだ。それだけではない。今回のアテンザの場合、そこにさらにディーゼルといういかにも今っぽいキーワードまで加わって、もはや四種の神器ならぬ"四種のツボ"である。ウィンタースポーツ最盛期の今、これは奇跡のフルコンボだ!

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