【新車のツボ130】BMW 118d
ビーエムの末っ子は絶滅危惧種

  • 佐野弘宗●文・撮影 text&photo by Sano Hiromune

 そうして手(=ステアリング)と足(=アクセル)をシンクロさせると、これがまあ、なんともリズミカルに走る走る!! 街中を鼻歌まじりで転がして、横丁の交差点をスイッと曲がるだけで思わず笑ってしまう。

 そんな1シリーズも、現行型はすでに6年目に突入。この文句なしのツボな味わいは、じっくりと熟成されたおかげもある。普通に考えればフルモデルチェンジもそう遠くないはずだが、一部では、次期1シリーズは2シリーズ(第92回参照)と兄弟車=つまり前輪駆動(!)になるかも......との説もある。

 まあ、そんなウワサの真偽はともかく、後輪駆動の1シリーズはレアな存在にして、なくなると確定したわけではないが、いつなくなっても不思議はない絶滅危惧種。しかも、ちょうど熟れまくった今が食べごろである。

【スペック】
BMW 118d スタイル
全長×全幅×全高:4340×1765×1440mm
ホイールベース:2690mm
車両重量:1480kg
エンジン:直列4気筒DOHCディーゼルターボ・1995cc
最高出力:150ps/4000rpm
最大トルク:320Nm/1500-3000rpm
変速機:8AT
JC08モード燃費:22.2km/L
乗車定員:5名
車両本体価格:378万円

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プロフィール

  • 佐野弘宗

    佐野弘宗 (さの・ひろむね)

    1968年生まれ。新潟県出身。自動車評論家。上智大学を卒業後、㈱ネコ・パブリッシングに入社。『Car MAGAZINE』編集部を経て、フリーに。現在、『Car MAGAZINE』『モーターファン別冊』『ENGINE』『週刊プレイボーイ』『web CG』など、専門誌・一般紙・WEBを問わず幅広く活躍中。http://monkey-pro.com/

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