【新車のツボ126】プジョー208GTi byプジョースポール再燃するホットハッチ王座決定戦 (2ページ目)

  • 佐野弘宗●取材・文・写真  text&photo by Sano Hiromune

 私事で恐縮だが、私の個人的ツボはなによりホットハッチである。ルーテシアRSもすでに2度も取り上げた(第66回第119回参照)し、ルーテシアRSはなにをかくそう、私も1台(現行のひとつ前の3代目だけど)もっているくらいで......。

 そんな私が最近、「ルーテシアRSあやうし!?」と冷や汗をかきつつも、同時にニンマリしてしまった1台が、今回のプジョー208GTi"byプジョースポール"である。

 そのベースとなった208は本国フランスではルーテシアと競合する実用車。そのホットハッチ版も、ともに200馬力強の1.6リッターターボで、数値上の性能も完全ガチンコだ。この2台に共通するコンパクトカーボディに200馬力ちょっと......という組み合わせが、現代のギリギリ"上限ホットハッチ"の黄金律だと私は思っている。

 208GTiというクルマは以前からあったが、これはプジョー社内の好き者プロ集団(=プジョースポール)から寄ってたかって、エンジンやアシまわりを締め上げたスペシャル。もともとの208GTiはルーテシアRSより穏健なお利口さん型だが、このプジョースポールの熱量は完全にルーテシアRSに匹敵する。

 注目すべきは208のほうがルーテシアよりボディがちょっとだけ短く、ドア枚数も少ない(ルーテシアRSは5ドア)ことだ。つまり、208GTiのほうが小さくて軽いのだ!

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