2021.12.22

宮司愛海アナと内田嶺衣奈アナが語ったフィギュア中継の心得と難しさ。「印象深いのは髙橋大輔選手のシングル競技最後のインタビュー」

  • 佐野隆●写真 photo by Sano Takashi

【印象に残っているインタビュー】

この記事に関連する写真を見る 宮司 内田さんにとって、印象に残っているインタビューはありますか? 自分のベストを尽くせてうれしい気持ちで来る選手もいれば、悔しくて泣きながら来る選手もいるわけじゃないですか。

内田 もちろんいろいろな印象に残っている場面があるけど、近年では、2019年、髙橋大輔選手のシングル競技最後のインタビューかな。全日本での演技後のインタビュー。私がフィギュア班についてから、(2014年に一度引退した)高橋さんが中継ナビゲーターとして、中継を作り上げる側として加わって。当初、選手として見ていた方が一緒に仕事をする仲間になって、さらにそこから競技復帰をするという、関係性の変化がすごくあったんです。
 それで、シングル競技最後の全日本の演技後のインタビューをさせてもらって、やっぱり、こちらも胸がいっぱいで。髙橋選手も泣きそうになりながら答えてくれて、「すいません、ちょっといいですか」みたいな感じで涙をこらえる時間もあって。そんな大事な節目のインタビューを経験できたというのは、すごくインタビュアー冥利にも尽きるなと思ったし、髙橋選手が泣きながらでも語ろうとしてくれている想いを、ちゃんと届けないといけないなという気持ちもあったので、すごく印象に残っています。

宮司 2年前ですね。

内田 すばらしい演技のあとに聞くインタビューというのももちろんすごく幸せだけれど、インタビューエリアで選手が涙していた時なども、どうしても印象に残っちゃう。

宮司 そうですよね。でも、それがすごく難しいというか。先ほど内田さんがおっしゃっていたように、フィギュアは自分との闘いの部分がものすごく大きいから、選手が悔しい演技をしたあとに何を聞けるかって考えて悩みますよね。そんな話をこの連載で先輩の西岡(孝洋)さんに聞いたことがあるんです(その記事はこちら>>)。その時に、意外にも選手の方々はくわしいことを聞いてほしいらしいよと言われて。「あそこのジャンプどうでしたか?」のほうが、漠然と「今の思いはどうですか?」と聞かれるよりも振り返りやすいらしいよ、ということを聞いて、すごく学んだ記憶があります。

内田 フィギュアを担当していて驚くのが、どの選手も演技直後で息も上がっているぐらいの興奮状況なのに、「あそこのジャンプ、あれに変えましたね」と聞くと「あれはここを滑っている時からこのジャンプに変えようとあそこで計算していた」とか「1個あそこでミスしてるから、あそこでリカバリーしようと思ったからこうしました」みたいなのが、サラサラと出てきて。冷静な分析と「こう考えたからこう変えました」というのが、演技直後に丁寧に説明ができるぐらい分析しているというのも、たぶんフィギュアの特徴なのかなと思う。どのコンビネーションが入らなかったから、どこにコンビネーションを足してというところも独特だよね。

宮司 いろんなことを考えながらやってるわけですもんね。フリーは特に。

内田 何パターンも考えて日頃から練習しているだろうし。だから、それにすぐ気づけるかというのも、私たちが注意深く見ているかどうかにかかわってきているね。

後編(全日本フィギュアスケート選手権の見どころは?)へ続く>>>

PROFILE
内田嶺衣奈(うちだ・れいな)
1月6日生まれ。2013年フジテレビ入社。東京都出身。血液型:A型。フジテレビアナウンサー。現在はフィギュアスケート中継のほか、ニュース・情報番組『Live News イット!』や報道番組『Live News α』を担当
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宮司愛海(みやじ・まなみ)
7月29日生まれ。2015年フジテレビ入社。福岡県出身。血液型:0型。スポーツ・ニュース番組『S-PARK』のメーンキャスター。スタジオ内での番組進行だけでなく、現場に出てさまざまな競技にふれ、多くのアスリートに話を聞くなど取材者としても積極的に活動。
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