宮里藍に宮司愛海が聞く。渋野、古江、笹生ら女子ゴルフ界の今 (3ページ目)

  • 佐野隆●写真 photo by Sano Takashi

宮司 何がそれを可能にしているんですか?

宮里 結構細くて華奢な印象もありますが、昨年会ったときよりも、体つきがシュッとしたように思いました。スイング中もほとんど体幹のブレがありませんし、体の使い方も含めて、フィジカルトレーニングの効果が出ているのかなと想像しています。

宮司 それからもうひとり、笹生優花選手にも注目しているのですが、宮里さんは笹生選手をどう見ていますか?

宮里 もちろんパワーはありますが、小技も上手で隙がないなという印象です。試合後の話を聞いていると、技術的なことよりも「誰々と回って楽しかった」というようなコメントが多いですし、今はモチベーションがすごく高いんだなと感じます。現状の活躍にとどまらず、最終的にはアメリカツアーでメジャーを勝てるようなポテンシャルは、間違いなくあると思います。

宮司 2020年のツアーでは、古江選手が3勝、笹生選手が2勝を挙げましたね。

宮里 古江選手は今、勢いと自信でいい状態にあると思うので、その流れで昨年を終われたことは大きかったと思います。ただ、2021年になってそれが一度リセットされたとき、スタートダッシュがどうかなというところは見てみたいですし、それは笹生選手についても同じこと。そうした選手の争いは見応えがあるなと思っています。

宮司 渋野選手についてはどうですか?

宮里 渋野選手は結果を残さなきゃいけない状況にいると思いますし、そのプレッシャーはもちろんありますよね。彼女はメジャーを勝ったことで、プラスアルファのプレッシャーが他の選手より大きいかなとは思っています。

宮司 『S-PARK』でも度々伝えていますが、渋野選手はそのプレッシャーがあるなかで、満足のいくゴルフができない時期が続いたように感じます。

宮里 2019年の成績はもちろんすごかったですし、2020年は勝てていなかったので調子が悪いようには見えるんですけど、そこの見方は難しいなと思うところもありますね。

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