宮司愛海アナが思わず微笑む。女子バレー日本代表3選手の不思議な関係 (2ページ目)

  • 佐野隆●写真 photo by Sano Takashi

 先日、その3人揃ってのインタビューをすることができました。ワールドカップで出場機会を争う選手同士ですから、少し緊張感があるインタビューになるかな...と思っていたのですが、そんな心配を吹き飛ばすような楽しいものになりました。「今度、初めて3人でご飯に行くんです」と嬉しそうに話してくれたのも印象的でした。

 意外だったのは、石井選手がすごく"イジられ役"だったこと。どちらかと言うと、古賀選手のほうがほんわかとした雰囲気があると思っていたのですが、年上の石井選手をからかうようなことを言ったり、誰も見ていないところでイタズラをしたりもするそうです(笑)。それでも石井選手は常に笑顔だそうで、仲がいいんですね。

 黒後選手は、「人の話を聞くのが好き」と話されていましたが、石井選手や古賀選手に、「聞いてるようで聞いてません(笑)。携帯を片手に『ふーん』と聞き流していることが多いです」と突っ込まれていました。意外な素顔を見せてくれた3人ですが、試合ではガラっと変わって気迫あるプレーを見せてくれます。ワールドカップも期待しています!

 荒木絵里香選手(35歳)にも注目しています。"ママさんアスリート"で、チームの精神的な支えでもありますよね。私が取材に伺った時も、挨拶だけではなくひと言声をかけてくださる温かさがあるんです。そういったさりげない気配りが、チームにもいい雰囲気を生み出しているのだと思います。

 先日の親善試合では、「東京オリンピックには、日本は開催国として出るので、OQT(オリンピック世界最終予選)がありません。だからこそ、ワールドカップはOQTを戦うつもりで臨みます。オリンピックを掴み取るくらいの気持ちで、ワールドカップを戦いたいです」と話していました。そういう意気込みをさらっと口にできるのが、経験豊かな荒木選手なのだと感じました。

 若手の選手では、男子日本代表の石川祐希選手の妹である石川真佑選手(19歳)を、今年の春高バレーで取材させてもらいましたが、魅力は名門・下北沢成徳で培ったパワー。U20世界選手権では主将として優勝に貢献し、高校を卒業してすぐにVリーグや日本代表できちんと結果を出しているのは尊敬のひと言です。いつも笑顔がとても可愛らしい石川選手がどんなワールドカップデビューを果たしてくれるのか、注目しています。

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