上村アナがゴールボールを体験して驚き。女子代表選手の「必殺技」を知る (4ページ目)

  • photo by Yamamoto Raita

 ゴールボールの日本女子チームは、2012年ロンドンパラリンピックで金メダルを獲得。ロンドンパラリンピックのあと、ベイスターズの始球式に欠端選手が登場したこともありました。実は、欠端選手の父親は、プロ野球のロッテ、大洋ホエールズ、横浜ベイスターズ(現DeNAベイスターズ)でプレーした欠端光則さん。DeNAの広報や、スカウトもされていました。そうした背景もあって実現した始球式でした。
ゴールボール日本女子代表の欠端瑛子選手 photo by Uehara Yoshiharuゴールボール日本女子代表の欠端瑛子選手 photo by Uehara Yoshiharu ただ、ロンドンで欠端選手は試合に出る機会が少なく、チームは金メダルを取りましたが個人としては悔しい思いもしました。ロンドン大会後、学業に専念するために1年ほど競技を離れていた欠端選手でしたが、リオパラリンピックを目指して復帰。ポジションはそれまでの守備重視のセンターからレフトにコンバートされ、攻撃力に磨きをかけてきました。2016年リオでは5位でしたが、東京では再び金を狙っています。

 東京パラリンピックに向けて、欠端選手が磨いている必殺技があります。それが、「回転投げ」。ボールを投げる前に、体を1回転させてから投げるのですが、回転している間、ボールの中の鈴の音がしないため、相手の対応がわずかに遅くなるという利点があります。ボールのスピードが上がりますし、鈴の音がバウンドの直前まで鳴りにくい投げ方です。

 番組で狩野さんがこの回転投げに挑戦したところ、ボールが狙った方向に飛んでいかずに苦戦していましたが、欠端選手自身もまだフォームが安定してないため「これからさらに精度を上げていきたい」と意気込んでいました。「回転投げ」を、欠端選手がマスターすれば、日本の得点源になるはずです。

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