車椅子ソフトボール日本代表の優勝と、アメリカで感じたバリアフリー (3ページ目)

  • 荒木美晴●構成 text by Araki Miharu
  • 山本雷太●写真 photo by Yamamoto Raita

 そうかと思えば、何の躊躇もなく「なんで脚がないの? なんで僕と違うの?」と聞いてきたりもするし、それに対して選手はサラリと答える。それは、その子の未来の感覚をつくっていく、すごく大事なことだと思いました。

 車椅子ソフトボールは約40年前にアメリカで発祥したとされています。一方、日本で車椅子ソフトボールが始まったのは2012年からと、まだ歴史は浅いのですが、その普及活動に尽力したとして、夫である堀江が殿堂入りすることになり、ホール・オブ・フェイムに名前が刻まれました。彼はそれを本当に喜んでいて、私もうれしくなりました。

 もうひとつ、会場外でも興味深い経験をしました。地元のスーパーマーケットに寄った時に、おもちゃ売り場で車いすに乗ったバービー人形を見つけたんです! これは日本では見かけたことがなかったので、即購入しました。ちなみに、ラインナップの紹介によると義足の女の子もいるようでしたが、この店では売り切れていたのか、買うことができず残念でした。

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