帰ってきたキャプテン長谷部誠は、「残り2試合、1つ勝てばいい」と冷静 (4ページ目)

photo by Yamamoto Raitaphoto by Yamamoto Raita ホームでのタイ戦を残しているオーストラリアが守備を固めてくる可能性も十分ありますが、その場合、攻め込む日本代表の裏のスペースを狙うカウンターに苦しめられることも考えられます。「もしかしたら、引き分け以下の結果になることもありえる......」という不安が拭えない状況にあって、長谷部選手は「サウジアラビア戦も残っている、と考えることも必要」と冷静に話してくれました。

 少し弱気な発言と受け取られかねませんが、これは、過去2大会のW杯最終予選を経験し、今回3度目となる長谷部選手ならではの"リスクマネジメント"なのだと思います。もちろん、オーストラリア戦に勝つことがベストですが、望んだ結果にならなかった時にチームの士気がどん底まで落ちてしまうことを避けなくてはいけません。そのため、「2試合のうち、ひとつ勝てばいい」と俯瞰して見ることが、土壇場での力になると長谷部選手は考えているのです。

 若い選手が多いなか、"最後に出場権を勝ち取る戦い方"を考えられる経験豊富な長谷部選手のようなベテランがいることは、チームにとって非常に重要なはず。先発で起用されるかどうかはまだはっきりしていませんが、仮に先発ではなくても、ベンチにいるだけで心強い存在であることは間違いありません。

 ロシアW杯は、本田圭佑選手も"集大成"と位置づけているように、前回ブラジルW杯からここまでチームを引っ張ってきた選手たちにとって節目となる大会です。長谷部選手は「サポーターの皆さんは、僕たちに期待してほしい。それが選手のモチベーションになる」と言っていました。試合当日、私もスタジアムで心からの応援を選手たちに送りたいと思います!

2018 FIFA ワールドカップ ロシア
アジア地区最終予選
勝てばW杯! 負ければ大ピンチ 運命の一戦
日本 × オーストラリア
8月31日(木)よる6時30分 放送
テレビ朝日系列 地上波独占生中継(一部地域を除く)

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