W杯へ強い覚悟でセビージャ移籍した清武選手が豪州戦のカギを握る (3ページ目)

  photo by Yamamoto Raitaphoto by Yamamoto Raita 新たな気持ちでスペインに戻った清武選手でしたが、今度はチームに馴染むための試練が。キャンプに合流した数日後の食事会場で、新加入選手恒例の「一発芸」を要求された清武選手。最初は拒否していたそうなんですが、「キヨ! キヨ!」のコールが起きて、「これを断ったらサムいな......。なんとかしないと」と必死に考えた結果、清武選手はイスの上に立って『君が代』を大熱唱。チームメイトは大いに盛り上がって、何人かの選手が撮影していた清武選手が歌う動画がSNSにアップされ、一気に広まったそうです。「これでチームに溶け込むいい流れができました。気合いが伝わったみたいです(笑)」と、照れながら話してくれました。

 ただし、チームに無事に合流しても、ほかの選手たちがポジション争いでレギュラーの座を譲ってくれるわけではありません。夏の移籍期限ギリギリの8月31日には元フランス代表のサミル・ナスリ選手が加入し、清武選手がベンチ外となる試合も増えてきています。

 しかし、清武選手に気後れはありません。日本代表の練習後「(セビージャでは)自分と同じポジションにはナスリもいるし、(元ブラジル代表の)ガンソもいる。常に7、8人の選手がいて、いつ誰がベンチ外になってもおかしくない状況です。でも、自分がそうした競争を望んで移籍したわけですし、レベルの高い練習もできている。最高の環境だと思います」と、前向きに語ってくれました。

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