2016.10.10

W杯へ強い覚悟でセビージャ移籍した清武選手が豪州戦のカギを握る

   photo by Yamamoto Raitaphoto by Yamamoto Raita  より競争の激しい環境に身を置く決意をし、8月25日の開幕戦ではスタメンを勝ち取って1ゴール1アシスト。これ以上ないスタートを切りましたが、開幕戦までの道のりは険しいものでした。

 移籍から1カ月ほど経った7月中旬、監督や首脳陣にアピールする大事な時期に、清武選手は右足の内転筋肉離れでチームを離脱してしまいます。チームのアメリカ遠征にも参加できず、日本に家族を残したまま、まだ言葉がうまく通じないスペインでの生活――。「もうダメかもしれない......」とメンタル面で相当落ち込んでいたといいます。

 精神的にもフィジカルでも追い詰められた清武選手は、ケガの治療のために思い切って一時帰国することを決めました。そして、久しぶりに奥様と顔を合わせたとき、「なんで家族と離れてまでサッカーしなくちゃいけないのか......」と、それまで一度も口にしたことがなかった弱音を吐いたのでした。

 そんな清武選手にとって何よりの力になったのは、「サッカー人生は一度きりなんだから、頑張ろう」という奥様の励ましの言葉。さらに、帰国していた1週間でさまざまな人に相談して話をしたことで、「もう逃げられない、やるしかないんだ」と気持ちが吹っ切れたそうです。清武選手にとって日本での「あの1週間は、とても重要な1週間」だったのです。