ガトリン選手も評価。16歳・サニブラウン選手の驚速の成長 (3ページ目)

 そんな言葉にも頼もしさを感じるサニブラウン選手の成長のスピードは、目を見張るものがあります。去年の100mのタイムは10秒45、200mは21秒09でしたが、今年は10秒28と20秒34まで一気に記録を伸ばしてきているのです。

 世界陸上の200m決勝進出のためには、大幅な自己ベスト更新が必要になりますが、サニブラウン選手は「今回は結果を狙うのではなく、トップ選手がアップの時やレース時にどんなことをしているか観察してきたい」と、結果よりも経験値を積むことを重視しており、非常に冷静です。
 
 日々成長し続けて日本代表になったとはいえ、まだ16歳。今回、初めての世界陸上に出場して「怖い!」と感じる瞬間もあるかもしれませんが、そうしたことも含めて、この大会を経験することが、来年のリオデジャネイロ五輪や、その先の世界陸上、さらには東京五輪に生きてくるはずです。

 たとえば、レース前のレーン紹介の時、それぞれの選手がどんなパフォーマンスをしているのか、どんな準備をしてスタートを待つのかを観察するなど、どんなに些細なことでも、北京で味わうすべての瞬間が糧になると思います。

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