2015.07.31

競泳女子のエース・渡部香生子選手を成長させたコーチの言葉

 そして、竹村コーチと渡部選手の信頼関係がより強くなるきっかけとなったのが、2014年3月のオーストラリア遠征でした。

「たくさんレースで泳がせて自信をつけさせたい」という竹村コーチの戦略が奏功し、3日間で15レースも泳ぐ超ハードスケジュールのなか、渡部選手は200m個人メドレーで日本新を出すなど好結果を残したのです。

世界水泳で日本女子初となる金メダルを狙う渡部香生子 photo by Yohei Osada/AFLO SPORT世界水泳で日本女子初となる金メダルを狙う渡部香生子 photo by Yohei Osada/AFLO SPORT  ここで自信をつかんだ渡部選手は、4月の日本選手権の100mと200m平泳ぎで高校新を出して優勝すると、200m個人メドレーでも優勝して3冠を達成。さらに8月のパンパシ水泳では200m平泳ぎで主要国際大会初の金メダルを獲得し、トップスイマーとして日本の競泳界を牽引する存在になりました。

 今シーズン、渡部選手のランキングは200m平泳ぎ1位、100m平泳ぎ4位と好調です(7月30日現在)。渡部選手にその要因を聞いたところ、「竹村コーチのおかげです!」という答えがすぐに返ってきました。以前はインタビューのときに少しうつむき加減で話すこともあった渡部選手ですが、今は上を向いていつも笑顔。泳ぎでは、持ち味だったキックの強さに加え、上半身を強化して世界のトップに照準を定めています。