【竹内由恵】番組スタッフが驚いた羽生結弦選手の身体に秘められた強さ (2ページ目)

 初めてインタビューしたとき、当時高校1年生の羽生選手の受け答えがしっかりしていて本当にびっくりするとともに、「僕、難しい質問や厳しい質問をしてくれたほうがいいです!」というアグレッシブな姿勢に、こちらが緊張してしまいました......。

 また、自分の競技人生のプランや、競技を引退した後は「プロスケーターとして活躍したい」ということもお話しされていて、将来設計ができていることにも驚きました。また、その頃から「目標とする選手は誰ですか」という質問にも、世界王者のパトリック・チャン選手など、世界のトップ選手の名前をあげて、常に意識していました。

今季最後の大会となる国別対抗戦に向けて「優勝したい」と語った羽生結弦 photo by Noto Sunao今季最後の大会となる国別対抗戦に向けて「優勝したい」と語った羽生結弦 photo by Noto Sunao その後も何度か取材させていただきましたが、インタビュー終了後に「さっきの表現、変だったかな?」と反省したり、自分の演技を振り返るコメントの後で「今のは、うまく説明できなかった~」と悔しそうな表情を見せることもあり、演技同様、答え方にもいつも完璧さを求めているのだろうなと思います。

 また、羽生選手は、成長していこうという気持ちの強さが飛び抜けていると思います。憧れのプルシェンコ選手にどんどん話しを聞きにいってアドバイスをもらうなど、とにかく前向きで積極的。そして、向上心があって妥協をしない、スポ根漫画の主人公のような熱さも持っている。

 体つきはとても細く見えますが、筋肉がしっかりついていて「腹筋が割れていて驚いた」とスポーツのスタッフが話していました。闘争心とアスリートとしての身体の強さも含めて、とても男らしいスケーターだと思います。

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