広島の大物ルーキー・大瀬良大地、驚異の「計画的大食い」

 開幕から好試合の続くプロ野球。今シーズン、私が注目している選手のひとりが、広島カープの新人・大瀬良大地投手です。大瀬良選手は、昨年のドラフト特番の時から魅力的だと感じて応援していました!

photo by Murakami Shogophoto by Murakami Shogo 長崎日大高校時代、夏の甲子園に出場したときから大瀬良選手は各球団のスカウトが視察に訪れる注目選手でした。ただ、まだ体が出来上がっていなかった大瀬良選手は「これじゃプロに行っても通用しない」と考え、プロ志望届けを出さずに九州共立大に進学したのです。

 高校時代の体重が68kgだった大瀬良選手は、そのころから食事の量を増やし始めたそうです。多い時はご飯が2合入るお弁当を3つ大学へ持って行き、そこからさらにソフトボール大のおにぎりを7個追加。それを食べ終えてしまったら学食に行ってカレーやうどんを食べるなど、とにかくお腹が空いている時間を作らないようにしたと言います。

 それを3カ月続けたところ、一気に10kg体重が増え、同時にトレーニングを続けることで筋肉もついたそうです。そんな努力もあって、現在の体重は高校時代から25kg増えて93kgになっています。ルーキーでありながら、広島の先輩選手の体の大きさと比べても遜色がないほどがっしりした体つき。周囲の選手や記者たちも、「あいつの体の大きさは何だ」とビックリするフィジカルをつくりあげたのです。

 取材時に、私たち取材クルーも身体測定についていったのですが、アンダーシャツ姿になった大瀬良選手のふとももは競輪選手のような太さ......。22歳でそこまでの堂々たる体躯を作りあげた大瀬良選手の努力の積み重ねに驚きました。

 ルーキーでありながら、すでに広島カープのユニフォーム姿がとても似合う大瀬良投手。広島の田村恵スカウトが大瀬良選手を見るために大学に足しげく通いつめていたことに恩義を感じ、ドラフトで3チーム競合の末に広島入団が決定したときは「広島入団は運命だった」とも話していました。

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