世界一のSBを目指す長友佑都選手の新たな野望 (2ページ目)

 実は、長友選手は小学校の卒業文集に「イタリアでサッカー選手になる」と書いていたそうです。2010年7月、移籍が決まった直後に夢のひとつを実現した長友選手に取材をしたとき「将来はビッグクラブでプレイしたいので、まだまだ頑張ります」と次の目標を話していたのですが、2011年1月にはイタリアの名門インテルに移籍。またひとつ目標を達成した長友選手の夢を実現する力に驚かされました。

 そして、長友選手はセリエAの屈強な選手たちのなかでも競り合いに負けることなくレギュラーの座を獲得。今やインテルに欠かせない戦力として活躍を続けています。

photo by Yamamoto Raitaphoto by Yamamoto Raita 長友選手を取材したときにいつも思うことは、常にポジティブな発言をしているということ。そのことについて長友選手自身は「自分は、本当は強くないんです。自信がないから大きなことを言って、自分を鼓舞しているんです。ウッチー(内田篤人)のほうがメンタルが強いと思いますよ(笑)」と言っていましたが、ポジティブなことを口に出して言えることそれ自体、強さなのだろうなと私は思います。

「大きな目標を達成するために、小さな目標も設定して、ひとつひとつクリアしていく」と語る長友選手は、2020年の東京五輪にも「オーバエイジ枠で出場したい」と話していました。7年後の五輪も目標のひとつになったのだと思います。

 また、以前から「世界一のサイドバックになる」と公言している長友選手が、現在目標とする選手は、ダニエウ・アウベス選手(ブラジル代表/バルセロナ)、マルセロ選手(ブラジル代表/レアル・マドリード)、アシュリー・コール選手(イングランド代表/チェルシー)。近い将来、長友選手がその超一流選手たちを越える活躍をして、また日本のファンを驚かせてほしいと思います。

「自分はサッカー選手として特別な才能やずばぬけた才能があるわけではない。だからもっと努力しないといけない」と語る長友選手ですが、そのスタミナは世界でもトップレベル。試合の最後まで落ちない運動量は日本代表の大きな武器です。

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