スポーツの専門家が注目するLIXILの最先端スポンサーシップの秘密

  • text by Sportiva
  • photo by LIXIL

支えて活きる。最先端「企業スポーツビジネス」

異種競技のアスリートが並ぶビジュアルで展開する『LIXIL×SPORTS』異種競技のアスリートが並ぶビジュアルで展開する『LIXIL×SPORTS』 プロスポーツクラブやトッププロ、そしてオリンピック、パラリンピックを始めとした各種スポーツ大会では、スポンサー企業の存在が欠かせない。そのサポートがあることで、クラブや選手は競技に集中できる環境を整えられ、最大限のパフォーマンスを発揮できる。また各種スポーツ大会では、安心・安全な運営を実現でき、そのスポーツの魅力を効果的に引き出す演出も可能となる。

 そんなスポンサー企業の代表格が、LIXILだ。同社は東京2020オリンピック・パラリンピックのゴールドパートナーを務め、長年、鹿島アントラーズをスポンサードしている。近年ではBリーグのサンロッカーズ渋谷、プロゲーミングチームのSCARZ(スカーズ)、女子プロゴルファーの堀琴音選手のサポートも行なっている。
長年LIXILがスポンサードしている鹿島アントラーズ長年LIXILがスポンサードしている鹿島アントラーズ スポンサー企業のクラブや大会ヘの関りとして、多くの人たちが思い浮かべるのは、ユニフォームや看板への企業名の露出や、クラブや選手を起用した商品紹介、イメージアップCMではないだろうか。

 その点、LIXILのスポンサーシップの形は、他に類を見ないほど活発で、先進性があると言える。ユニフォームやウエアへの企業名の掲出をベースに、スポンサーの権利を活用して行なうマーケティング活動「アクティベーション」に力点を置き、さまざまな施策を行なっている。

『LIXIL×SPORTS』(リクシルスポーツ)の名のもと、スポンサードするクラブや選手が同じビジュアル内で並ぶクリエイティブを採用して、YouTubeやSNSを展開。選手や関係者を起用してインタビュー動画などを公開するととともに、Twitter、Facebook、Instagram、YouTubeでそれらを発信。SNSの特性に合わせたコンテンツも盛り込んでいる。

 驚くことに、これらコンテンツを視聴して感じるのは、企業色がほとんどないことだ。選手がLIXILの商品紹介をすることもなく、番組の途中でCMも入らない。ファンからすると、「選手の貴重な一面を見られた」、「面白いコンテンツだった」という印象が残り、実にあと味がいい。

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