東京五輪ではテレビ画面に速度も表示。オメガの計時技術がさらに進化 (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by OMEGA

「オリンピックをサポートすることによって、オメガにとってポジティブな効果があるのは明らかです。オリンピックは超一流のアスリートが出場する世界最大級のイベントです。そこで大きな役割を果たすことは、オメガの信頼感につながりますし、タイムキーピングの役割をしっかりと果たすことで、オメガの計時の正確性を世界に示すことになります。それが時計のクオリティーに信頼感を与え、時計の販売につながっていきます」

 競技の魅力を引き出してくれるオメガの技術は大会側にとっては歓迎すべきことで、オメガにとってはオリンピックで披露した技術がブランドに信頼感を生み出し、売り上げにつながる。大会側とオメガの幸せな関係が、ここに成立しているのだ。

 そのオメガはオリンピックの開催地が決まっている2032年までスポンサードの継続を発表している。未来に向けたビジョンはこうだ。

「これまで約90年間、スポーツに対して非常に多くの投資をしてきました。その結果、オメガは国際的なブランドに成長することができました。その投資をこれからも続けていくとともに、オリンピックではこれまで通り、大会側と歩調を合わせて進んでいきたいと考えています。またオリンピック以外での大会、例えばゴルフ、陸上競技、スイミング、セーリングにも単体で関わり、大会側と連帯感を強めてきました。これらも引き続き支援していくつもりです」

 スポーツでの計時でその技術力の高さを示し、存在感、信頼感を高めてきたオメガ。1932年にオリンピックに関わり始めてから、2032年のブリスベン大会で100年となる。その節目の年に向けて、いやその先まで、オメガの進化は止まらない。


オメガ
レイナルド・アッシェリマン 社長兼CEO
1970年、スイス生まれ。投資・財務コンサルタントを経て、96年にオメガに入社。2000年にはスペインのブランドマネージャーに昇格し、01年にセールスとリテールなどの責任者となる。13年に経営会議メンバーとなり、16年に社長兼CEOに就任した。

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