岡副麻希が突撃取材!パラ水泳木村敬一と松岡修造の「受け入れる力」に感激 (2ページ目)

  • PROMOTION 荒木美晴●構成 text by Araki Miharu
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

「身の上に起こることは学びとして捉えるようにしています。コロナ禍で何が大切で、どこに成長のチャンスを見出せるのかを考え、この1年を過ごしてきました」と語ったのは、ディアス選手だ。パラリンピックで通算24個のメダルを獲得している世界的ヒーローである彼は、東京大会での引退を表明している。「人生にはサイクルがあると思っている。アスリートをやり切った後は、3人の子どもの父親として家族とエンジョイしたいです。パラリンピックは笑顔で終えたいね」とコメントした。

 予想もしないような困難と正面から向き合い、戦い続ける各アスリートの言葉は力強かった。

 そして、フォーラム終了後、岡副さんが木村選手と松岡さんにインタビュー。出演した感想や練習拠点とした海外での過ごし方、東京パラリンピックへの想いなどをあらためて聞いた。

岡副麻希(以下、岡副) フォーラムではアスリートの皆さんの言葉から前向きなパワーをもらいました。木村選手はマグラス選手、ディアス選手のお話を聞いてどう感じましたか?

木村敬一(以下、木村) 今回は世界中のアスリートとつながれる貴重な機会で、とても楽しみにしていました。彼らと自分は同じ立場ですが、彼らからもらえる言葉の力って大きいなと思いましたし、明日からも頑張っていこうという気持ちになりました。

岡副 木村選手はフォーラムで「普段からメンタル的に浮き沈みしないように」とおっしゃっていました。それは意識して維持されているのですか?

木村 そうですね。ただ、訓練しているというよりも、障がいがあって自分の力でどうすることもできないことが世の中に多過ぎるから、我慢することに慣れちゃっているのかもしれないですね。アメリカにいる間は言葉が十分できないせいで、相手が思っている"行間"を読んだり、自分の細かいニュアンスを伝えられなかったりもしたんです。でも、さしあたり何のトラブルも起きなかったので、そんなに細かいことを気にしなくてもいいのかなって思いました。

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