注目のマイク・タイソン復帰戦。絶対マネできない、波乱のしくじり半生 (4ページ目)

  • PROMOTION 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Getty Images

 常時50人近いガールフレンドがいたタイソンは、自伝で「裸になってチャンピオンベルトを巻いてセックスしたこともあった」と告白。スーパーモデルのナオミ・キャンベルとも浮名を流したこともあった。最初の妻、女優のロビン・ギブンズとの結婚生活は1年しか続かず。ロビンの浮気相手はブラッド・ピット。ゴシップ誌の格好の餌食となって当然の派手な生活を送った。

 快楽に溺れたツケを、タイソンは支払うことになる。しかも、高く舞い上がった分だけ、その代償は大きい。

■世界を震撼させた「耳噛みちぎり事件」

 1990年2月、2度目の来日となった東京ドームでのジェームス・ダグラス戦で初黒星を喫すると、坂道を転がり始める。

 1991年には18歳の少女をホテルでレイプしたとして逮捕され、6年の懲役刑を言い渡され、3年の服役で仮釈放された。

 復帰後、一度は王者に返り咲くも、1996年11月イベンダー・ホリフィールドにTKOで敗れ王座陥落。そして、翌1997年6月のホリフィールドとの再戦で、右耳を噛みちぎる大事件を起こす。そこにはもはや、全盛期のタイソンの面影はなかった。そして、2005年の試合を最後に引退する。

 引退後は俳優などをして過ごすも、タイソンは転んだままでは終わらなかった。2018年、カリフォルニア州で大麻が合法化されると大麻ビジネスで大成功を収めている。

 そして今年5月、SNSでトレーニング動画を公開。その引き締まったタイソンの肉体は、28日に行なわれるロイ・ジョーンズ・ジュニアとのエキシビションマッチが遊びではないことを物語っている。

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