空前のスポーツボランティアブーム。企業も休暇制度導入など積極サポート (5ページ目)

  • スポルティーバ●取材・文 text by Sportiva

 ここまで積極的にボランティア活動に関わるのは大会の成功もさることながら、人材育成の観点でも重要だと考えているからだ。堀和郎マネージャーは、こう続ける。

「ボランティア活動は、自発的に動くことが基本ですので、自主性を養えると考えています。またボランティアリーダーになった際には、まったく異なるバックグラウンドを持った人たちが集まった組織を動かしていかなければいけないため、リーダーシップを養えます。その経験を通じて、本人の成長につながり、最終的には企業の成長にもつながっていくことを期待しています」

 このような人材育成のみならず、企業文化の醸成への狙いもある。

「東京2020を契機として、大会ボランティアに参加した人たちがリードして、当たり前のようにボランティア活動に参加していく企業文化、周りで困っている人たちがいれば手を差し伸べるような温かい職場環境、そういったものが根付いていけばいいなと期待しています」

 また、社員にボランティア活動の魅力を知ってもらい、実際に現場で活躍できる知識・スキルを身につけてもらうため、ボランティアに関する社内研修会を複数回にわたって開催している。同社は、2020年以降もこのような制度を充実させ、社員のボランティア活動を積極的にサポートしていく。

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