モデル内田理央×パラアスリート谷真海が語った「パラスポーツ」 (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • 写真●藤澤由加 photo by Fujisawa Yuka

―― トレーニングの時間はどんな風に捻出しているんですか?

 とりあえず年中朝早く起きています。夏は5時台から、冬は6時半ごろから始めています。

内田 お休みなくトレーニングはするんですか?

 疲労回復も大事なので、週1回は必ずお休みするようにしています。

内田 3つ(水泳、自転車、ランニング)あると好き嫌いって出てくるんですか?

 あんまり得意なものはなくて(笑)。全部やらないといけない課題ばかりです。

内田 意外です! 学生のときの国語、数学、英語じゃないけど、好きなのと嫌いなのが出てくるのかと思っていました(一同笑)。

 みんな嫌いじゃないですけどね......難しい質問ですね(笑)。日々の練習がいつも楽しいとは思っていないですけど、そこは目標があるから頑張れるところですね。

―― 最後に、東京でのパラリンピックを通してバリアフリー化にもつながっていけばいいなと思いますがいかがでしょう?

 そうですね。東京の駅もバリアフリー化が進みましたよね。エレベーター、エスカレーターがないなんてこともなくなってきましたし、そういうところでは住みやすくなってきました。あとは心の部分のバリアフリーかなと思います。もっと心を開いてコミュニケーションをとっていくと、理解し合える部分が結構ありますよね。私も20歳くらいまでは五体満足で義足でもなかったので、例えば駅のホームで白杖をついて歩いている方に声をかけられなかったんですけど、気軽に「改札まで一緒に行きましょうか?」とか言えばいいんだと思って。

内田 確かにちょっと勇気がいることですよね。

 そうですよね。だからそこは慣れもありますし、海外遠征って結構2人部屋とかが多くて、車いすの方とか視覚障がいの方と一緒になるんですけど、ほぼ何もサポートなく、全部ひとりでやられるので、そこも見てみないとわからなかった世界で、すごくみんなひとりで自由に生きていますし、誰もが過ごしやすい社会になっていくといいなって。パラリンピックがその起爆剤になるかなと思っています。

 この後には、トークショーで出てきた話を中心に○×クイズが行なわれたり、ボッチャ体験会では、この日招待されたモアハピ部員30名が6人ずつ分かれた5チームと、内田さん、谷さんを含むモアチームが参戦して対戦するなど、最後まで笑顔があふれるイベントになった。

 パラスポーツがまだ身近ではない人にとっても、直接アスリートの声を聞き、競技を体験できたことは、有意義な時間になっただろう。

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