アルトゥーベも認める履き心地。人気スパイクが選手の力を最大限にする (3ページ目)

  • 石塚 隆●文 text by Ishiduka Takashi
  • 佐野 隆●写真 photo by Sano Takashi

 さらにニューバランス最大の特徴である金歯だが、一般的なスパイクと比べるとソールの外側に付いているのがわかる。これについて石橋氏は次のように説明をする。

ニューバランスならではの金歯の優位性について語る石橋さんニューバランスならではの金歯の優位性について語る石橋さん

「日本のスパイク文化は、"P革(補強材)"を付ける文化があるので、そうするとどうしても補強をする縫い代の関係で金歯の位置がソールの内側になってしまうんです。金歯が内側にあると蹴り出しの踏み込みの角度からここぞという場面で最後のひと踏ん張りがきかない。つまり、金歯の掛かりが浅くなって最大限に力を活かせないこともあるんです。

 けれども金歯が外側にあることで、動きたいときにすぐ反応し、力に変えることができる。これが大きなメリットですし、数センチの金歯の位置の違いがプレーに与える影響は大きいと思いますね」

 これがアメリカでは当たり前のことであり、ダイナミックで驚くような規格外のプレーに繋がっているのだろう。また踵の金歯は2-1で配置し、機動性を重視している。

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