高校テニス部員に課せられた、プロの「キツすぎるトレーニング」とは? (2ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by adidas Japan

    内山靖崇選手がお手本を見せる内山靖崇選手がお手本を見せる 今や183cm・78kgの恵まれた体躯と高いフィジカルを誇る25歳は、苦笑いを浮かべながら幼少期を振り返る。その日以来、内山は合宿で行なったトレーニングを「見様見真似で」、札幌に戻ったあとも日々実戦していった。

 内山はかくして、比較的早い時点で多くを学ぶ機会に恵まれた幸運なケースだろう。だが、個人競技であるテニスでは、若い選手がトレーニングやクールダウンなど、日々の取り組みの重要性に触れるチャンスは意外に少ない。実際には、これら自らを高め、管理していく知識と能力こそが個人競技ではもっとも重要な財産であるにもかかわらず......だ。

 そのように、知識の獲得や"気づき"の機会を求める若者たちに向けて、マルチスポーツブランドのアディダスが次世代のテニスプレーヤーサポートプロジェクトを発足した。

 それが、『ADIDAS TENNIS CHALLENGE』。これは、同社が契約するプロ選手やコーチ、トレーナーらを通じて蓄積した膨大なデータやノウハウを、未来のアスリートたちに提供していこうというものだ。

 その伝達内容は、トッププロが日ごろ行なっているトレーニングやクールダウン法に加え、栄養学やメンタルトレーニング、さらには正しい用具の選び方など多岐にわたる。また、参加者も特定のトップジュニアに絞るのではなく、中学や高校テニス部員など幅広い層を対象に、全国各地で定期的に開催していく予定だ。

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