2017.08.29

始めて半年!? の女子大生ラガーが
夢の舞台に向けて疾走する

  • 斉藤健仁●文 text by Saito Kenji
  • 山本雷太●写真 photo by Yamamoto Raita

じゅんいちダビッドソンも「無回転」ではなく、きれいな回転をかけたパスを投げていた
じゅんいち 大竹選手以外にも、他の競技からラグビーに転向してきた選手はいる?

大竹 陸上だけでなくバスケットボール、サッカー、それにバレーボール出身の方もいます。
日本代表で活躍している選手には陸上の円盤投げ出身の(桑井)亜乃さんがいるので助かっています!

じゅんいち 大竹選手の前にも、投てき競技の選手からラグビーに転向した選手がいたんだね。いい先輩がいてよかったね。

大竹 はい、いろいろ共感するところも多いし、アドバイスをくれるので助かっています!


■直近の夢は3年後! その後は世界に出て働きたい

じゅんいち ラグビーを始めて半年で、すでに7人制ラグビーの日本代表候補合宿に召集されています。今のアスリートとしての夢はなんですか?

大竹 三年後、東京開催の夢の舞台に出場することです。

じゅんいち その時には何歳?

大竹 大学4年生、21歳です。

じゅんいち 21歳か、いい年齢だね!東京で育って、東京の高校を卒業して、東京にある大学の学生が、東京の大舞台に出場して活躍する、いい夢だなぁ。

大竹 はい! もし出場を逃してしまったら、どうしようとかいろいろ考えちゃいますが……。

じゅんいち そんなネガティブな考えは置いといて、もし出られなかったとしても、次の4年後は25歳、その次は29歳。3回は狙えるね! でも、25歳くらいの時にまた違うスポーツでの活躍を目指すとか言い出すかもしれないけど(苦笑)。

大竹 いやいや、そこはラグビーで頑張ります!

及び腰になるじゅんいちダビッドソン。「まだまだ半分の力ですよ」
じゅんいち そう言えば、大竹選手は男子陸上界のホープ、サニブラウン・アブデル・ハキーム選手と同い年じゃないですか。

大竹 実は中学生の時、ハキームが東京の男子の短距離のチャンピオンで、私が女子で優勝しました。しかも同じハーフなので、仲が良かった。今は、もう雲の上の存在になってしまいましたが、刺激は受けています!

じゅんいち サニブラウン選手に負けないように、私も同じ舞台で活躍するという意気込み?

大竹 はい、それを目指して今、頑張っています

じゅんいち アスリートとして、さらにその先の目標や夢はあるの?

大竹 うーん、今のところ具体的には……。ただ自分のためというより、ラグビーを見ている人に感動を与えたいとか、仲間と一緒に勝利を目指すという気持ちの方が大きいです。

じゅんいち 自分のことだと頑張れないけど、家族や仲間のために頑張りたいという人も多いよね。それじゃ、もし夢を叶えた後もラグビーを続けて、できるだけ長く見ている人を喜ばせたり楽しませたりしたいのかな?

大竹 そうです! 私がいいプレーをいっぱいして「すごい。私もラグビーをやってみたい」という子どもが出てきたら嬉しいですね。

じゅんいち、スポーツで周りの人に感動を与えながら、子どもにも夢を与えたいというのが最高にいいことですね。素晴らしい!

大竹 ありがとうございます。

じゅんいち 18歳の大竹選手に聞くことじゃないかもしれないけど、アスリートには引退が必ずやってくる。ラグビー選手としてキャリアを終えた後の夢や希望はある?

大竹 具体的なものはないですが、世界を股にかけて仕事はしたいなと思っています! まだ父の母国であるナイジェリアにも行ったことがないので。

じゅんいち それでは3年後の東京という大きな夢を持ったことで、日々の生活の中で変わったことはある?

大竹 ラグビーももちろん見ますが、いつも動画サイトでも他の競技の日本代表のプレーや演技も見るようになりました。アスリートが世界で戦うときにどういった意識でいるのか勉強したいと思ったんです。

じゅんいち YouTube、気をつけてくださいよ。サッカーの動画を見ていたら急に俺の本田圭佑選手のネタが出てくるときがありますから!(笑)

大竹 関連動画で、出てきたことあります。見ました、面白かったです!

じゅんいち ラグビーも世界の強豪国と比べて、体格が小さいから、サッカーみたいに「日本」ならではの特長を生かした戦術を採用してるの?

大竹 はい。走り勝つラグビーを目指しています!

じゅんいち やっぱり、スピードで勝負しているんだね。海外の選手と対戦しても、大竹選手は「私だったら、負けない」という感じ?

大竹 かけっこで勝負したいなって思っています!

じゅんいち 「かけっこしたい」なんて言ったら、陸上に戻ってしまうがな(笑)

 でも、俺なんて10代、20代とダラダラやっていて、18歳からまっすぐ夢に向かって走っている人と話すと、俺ももっとちゃんとやっていればよかったと後悔してしまう。自分は長州小力さんの兄さんの店でバイトしていて、そこをきっかけに何となく東京に出てきて芸人になった。大竹選手もバスケの授業がたまたまラグビー部の顧問が担当で、いま日本代表にまで上り詰めようとしている。出会いはやっぱり大切だね。

 まあ、自分もちょっと方向性は違ったけど、夢であった「お笑い」という仕事を続けられている。大竹選手もこれから大変なこともあると思うけど、夢を持ち続けてほしい。

大竹 ためになる話がいろいろありました。

じゅんいち なかなかの異色対談だったけど、女子ラグビーはまだ練習しか見ていないので、大竹選手が日本代表として走り回っている姿を応援に行きたい。今後も夢に向かって頑張ってください!

大竹 ありがとうございます! ぜひ、その時は観に来てください。 

笑顔の絶えない大竹選手の若さと迫力に圧倒されたじゅんいちダビッドソン

  

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