ニューバランス新サッカースパイク発売。動画撮影の現場に潜入してみた

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva  photo by New Balance Japan

......早朝、自転車で通学するひとりの高校生。さっそく教室でユニフォームに着替え、サッカースパイクを手にグラウンドへ。紐を締め、軽くランニングをしたあと、ひとりでコーンを並べる。彼が毎日のように行なっている、自主練の風景だ。そして映像のシーンは、全体練習へと続く......。

 

 昨年12月某日、都内のとあるグラウンドに動画撮影のカメラ機材が持ち込まれた。午後1時、トレーニングウェア姿の男子たちが、ぞろぞろと集まってくる。「おはようございます!」。グラウンドに入る前に一礼。実に気持ちのいい高校生だ。彼らはさっそく、手に持った新品のサッカースパイクを履き始める。どうやら、サッカー部の部員らしい。

 30分後、監督が集合をかける。そのなかにひとり、他の部員と違うニューバランスのサッカースパイクを履いている高校生がいる。それが今回の動画撮影の主役、サッカー部2年の西村君だ。監督から練習メニューが告げられると、部員たちは一斉にグラウンドに散らばってボールを蹴り始めた。

 西村君も同じく、真剣な表情でボールを追いかけ回す。足もとを鮮やかに彩るのは、ニューバランスの新サッカースパイク「VISARO 2.0」。そして、それを追いかけるカメラ。午前中に一瞬ぱらついた雨も止み、砂埃の立つグラウンドからは懐かしい土の匂いが漂ってくる。地面を這うようにカメラが動き、レンズに捉えられた新品のサッカースパイクは、たちまち砂まみれで味のある外観となった。

 監督の指示で、部員の動きは次々と変わる。1対1、複数でのパス回し、ダッシュ&ドリブル......。西村君は黙々とメニューをこなす。ときおり見せる笑顔が、サッカーが好きでたまらない証拠だろう。カメラで撮られていることにも、徐々に慣れてきたようだ。ピッチの外まで必死にボールを追いかけるのは、目の前の練習に集中しているから。

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