速く長く走るために、なぜニューバランスのシューズが最適なのか (5ページ目)

  • 取材・文/輔老心 text by Suketake Shin
  • 撮影/村上庄吾 photo by Murakami Shogo

 長谷川教授は、中学生時代に「世界中のスニーカーの絵が描けた。いろいろなメーカーのシューズのディテールも正確に知っていた(笑)」というほどのスニーカーマニア。そんな長谷川教授が考える「人が走ることの意味」を最後に聞いてみたい。

「猿と分かれた600万年前から、人間は“走れるように”進化していきました。走れない体が走れる体になることこそが、イコール人間の進化だったのです。ですから、逆説的にいうと、走らないとなると進化した機能を失うことになります。

 現代社会では、人は走らなくなっていきます。クルマや電車に乗って、オフィスに着いて、一日座っている。走ろうと意識しない限り走りません。走らないと、人間は『走る感覚』自体を簡単に失ってしまうんです。人間の運動機能は復活力があって、90歳でも筋力が高まることがあります。逆に、やらないとみるみる衰えます。ですから、走ることの意味は『進化』だとぼくは思っています」

 そんな長谷川教授が、ランニングシューズを選ぶときの最大のポイントは?

「一番大事なことはなんといってもサイズです。サイズとは、長さと幅。足幅が狭い人が幅広の靴をはくと中で足が動く。逆もしんどい。ニューバランスは、サイズとウィズ(幅)の両方を明記しているので、ぴったりの一足を探してほしい。一日の中で、足のサイズは変わりますから、自分がいつも走る時間に買うのがコツです」

 自分に合う靴を選んだ日から、あなたのすばらしいランニングライフがきっと始まる。

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