櫻坂46田村保乃「ファンには絶対に見られたくない」。JK時代はバレーボール部員、性格も激変していた (2ページ目)

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

高校時代のハードな部活の日々を振り返った田村さん高校時代のハードな部活の日々を振り返った田村さんこの記事に関連する写真を見るーー部活ではボールを使った練習だけでなく筋トレにも力を入れていましたか?

田村 筋トレもハードにやって、ボール練習もやってという感じです。筋トレは今でもしていますよ。ダンスは使う筋肉が違うので、バレー部時代と同じメニューではないですけど。腹筋と背筋と体幹を毎日絶対やるようにしています。あとは、できる時に有酸素運動。時間がある時は2時間とか歩いて帰ったりとか、本当に簡単なことしかしてないんですけど、できるだけするようにしています。

ーーバレーに限らないかもしれませんが、部活でノートを書きますよね。

田村 私も書きました。毎日毎日書きました。何を食べて、どんな練習メニューをしたとか。試合の感想とか。でも本当にギリギリの生活をしていたのでそれを書く時間がなかなかなくて、通学の電車のなかで、眠気でこっくりこっくりしながら書いたりしましたね。

ーーそんなハードな部活を頑張れたのは、何か理由があったりしますか?

田村
 バレーボールは大好きなんですけど、やっぱり練習はつらいことが多くて。部活から帰るともうクタクタ。でもちょっとパソコン開いて好きなアイドルのブログを読んだり、動画やミュージックビデオを見たり。YouTubeに上がっている動画は全部見たんじゃないかなっていうぐらい、もう見すぎて、同じ動画を繰り返し見たりもしてました。そういう時間があるから、また頑張ろう、明日も頑張ろうって思えました。アイドルにもっと直接会いに行きたかったんですけど、毎日部活があったのでなかなか行くことができなかった。1日だけでも休めばって思うかもしれないんですけど、その1日休んだらもう取り返すのが大変で、ポジション争いもあるので休めなかったんです。だからアイドルのブログや動画が癒やしでした。当時好きだったのはAKB48さんでした。

●悔しくて今でも忘れられない試合

ーー振り返ってみて、一番印象に残っているのはどんな試合ですか?

田村
 高校時代、ひとつあれだけは忘れられないという試合があります。私たちよりも少し強い高校と対戦し、いい試合ができていました。強いチームと対戦すると、なんか実力以上のパフォーマンスが発揮できる時があって、その時がそういう試合だったんですけど......。お互いに29点に乗った時に私にサーブ順が回ってきて、そのボールがたまたま顧問の先生のほうに転がっていったんです。それで先生からボールをもらう時に「頼んだよ」って言われて。私はこの先生が大好きで大尊敬していて、そんな先生に「頼んだよ」って言われたのに、サーブをミスってしまったんですね。試合にも負けてしまいました。あのミスがなかったらなって今でも本気で考えるくらい。20点を超えると流れがあるほうが勝つので、ミスが悔しくて。あの時の先生の言葉とか情景を今でも思い出します。

ーーどんな先生だったのですか?

田村 怖いほうではなかったんですが、厳しかったです。目がすごく大きくてショートカットの先生なんですけど、今でもそういう方を見ると、「その昔、すみません」と思っちゃいます。その先生とは今も連絡を取り合っていて、ライブを見に来てくれたりもするんです。すごく愛のある、バレーボールが大好きな先生です。最近でも先生がたまに体調のことを心配して連絡くれたり、例えば音楽番組があって、見たよって。忙しいのかもと遠慮してくれたりはするんですけど、お母さんに伝えてくれることもあって、それをお母さんから聞いたりするとうれしいです。人として本当に心から尊敬している方です。

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る