「日本人ってダンスに興味がないんだ」からの野望とは...。ダンサーFISHBOY、兄・中田敦彦のアドバイスでYouTube登録者数が激増 (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 廣瀬久哉●撮影 photo by Hirose Hisaya

 それでもFISHBOYの知名度もあり、登録者数は徐々に増え続け、1万人ちかくになった。しかしその後伸び悩み、内容にも行き詰まりを感じていた。そんな時に受けたコンサルがきっかけで、風向きが変わり、登録者が約2万7000人に激増した。その珠玉のアドバイスをくれたのが、登録者数418万人を誇るトップユーチューバーの兄・中田敦彦だった。

「兄からは、人に寄ってきてもらう手法を教えてもらいました。まず門構えをちゃんとしなさいと言われたんですね。当時は『FISHBOY DANCE NEWS』というロゴを出していて、サムネイルもそこまで凝っていなかったんです。動画タイトルもなんとなくつけていました。要するに、僕のYouTubeチャンネルの入り口が全然整っていなかったんですよ。

 だから、ロゴも顔写真に変えてかっこよくしたし、バナーをちゃんと作り変えて、動画タイトル、サムネイルのすべてをこだわりました。たとえるなら、スーツを着た感じですね。それでこの人は安心できる人で、ちゃんとしたチャンネルだと思ってもらえるようにしました」

 さらにタイトルも『FISHBOY DANCE CHANNEL』に変え、コンテンツにも変化を加えた。

「今、僕のYouTubeチャンネルは『踊ってみた』と『ダンス解説』の二軸でやっているんです。実はダンサーって『踊ってみた』を、本当にやりたがらないんですよ。なぜかというと、『踊ってみた』という軽いネーミングもそうなんですけど、日本語のキャッチーな歌でキャッキャ踊ってるというイメージがあるんです。ダンサーには『私のダンス、そんなに安くないんですけど』というプライドがあって、みんなやらないんですね。

 でも兄はそれを見抜いていて、『なんでダンサーは踊ってみたをやらないの?』と。『普通にみんな見たいから、とことん踊ってみたをやりなよ』って言ってくれたんですね。僕が『踊ってみた』をいきなりやったら、『どうしたの?』という感じになると思うんですけど、そのやり取りを動画に上げたことによって、僕がすごくやりやすくなったんです」

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