岡副麻希がアレジとゴクミの息子の対応力に驚き。現場で見た今季スーパーGT注目点 (2ページ目)

  • 川原田 剛●取材・文 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

『SUPER GT+』のリポーターを務める岡副さん『SUPER GT+』のリポーターを務める岡副さん テストでもっとも印象的だったドライバーは昨年のチャンピオン、TEAM KUNIMITSUの山本尚貴選手です。インタビューをしたときに目がキラキラしていて(笑)。すごく調子がよさそうでした。ピットで少しでも時間があればエンジニアと熱心にミーティングを繰り返していて、2連覇への意欲が伝わってきました。

 開幕戦は、本来、パートナーを組むはずだった牧野任祐選手が病気で欠場するため、武藤英紀選手が代わりに出場。昨季ともに戦ってタイトルを獲得した牧野選手が戻ってきたときに万全の態勢で迎えるという強い決意を感じました。

 NSX勢ではTEAM Red Bull MUGENの大湯都史樹選手もイキイキしていましたね。GT500ではルーキーとなる大湯選手ですが、岡山のテストではトップタイムを出していました。本当にいい流れに乗っているからだと思いますが、コメントも力強かったです。しかもスーパーフォーミュラでもしっかりと結果を出していますので、今ノリに乗っているという感じです。今シーズンの注目ドライバーのひとりです。

 トヨタのスープラ勢は長いストレートのある富士のコースは得意としているはずなのですが、テストは飛び抜けた速さというわけではありませんでした。いろいろと試していて、「本当の力を隠しているのかな?」という印象を受けました。複数チームでドライバーの顔ぶれが変わっていたこともあり、探り探りでやっていた部分もあったのかもしれません。

 スープラ勢で印象に残っているのはTGR TEAM KeePer TOM'Sです。昨年はあと一歩のところで惜しくもタイトルを逃す結果になった平川亮選手は「今年こそは!」と決意していることでしょう。新たにコンビを組むサッシャ・フェネストラズ選手は来日できず、開幕戦は阪口晴南選手が代役を務めますが、22歳と若い阪口選手もやる気がみなぎっていましたね。サッシャ選手の代役はプレッシャーもあるとは思いますが、テストではすごくいい走りをしていました。

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