高橋陽一に鷲見玲奈が質問。東京五輪に出場させたい『キャプテン翼』の3人は? (3ページ目)

  • 伊藤 亮●文 text by Ito Ryou
  • 細野晋司●撮影 photo by Hosono Shinji

鷲見 「if(もし)」の話になりますが、東京オリンピック代表にオーバーエイジ枠同様に3人、『キャプテン翼』のキャラクターを入れられるとしたら、誰を入れたいですか?

高橋 3人ですか...。FWの翼とキーパーの若林(源三)は必須ですね。あと一人は日向(小次郎)...いや、岬(太郎)を入れて黄金コンビを活かす手もありますね...。

鷲見 翼くんと若林くんは外せないとして、残りの一人が難しいですね。議論がわかれそうです。日向くんは個人的に好きですが、黄金コンビもいいですよね。阿吽の呼吸で試合中どんな状況にも対応できますし、ツインシュートみたいに、突然技を出せたりしますから(笑)。そういえば、実際の日本代表で黄金コンビのような抜群の相性を感じた選手の組み合わせはありますか。

高橋 なんとなくなのですが、代表戦のキックオフ時にセンターサークルに並んで立っている2人を見て感じたことはあります。以前なら三浦知良選手と北澤豪さんとか。近年だとセレッソ大阪時代の香川真司選手と清武弘嗣選手とか。センターサークルでの立ち姿から、なんとなく黄金コンビっぽく見えてくるんです。

鷲見 そのように見られているのですね。東京五輪のことが気になるなか、2020年シーズンもコロナ禍でみなさんが大変な思いをされました。その状況は現在でも続いていますが、特異な状況に陥った2020年のサッカー界を振り返っていかがですか。

高橋 Jリーグも海外サッカーも、ダイジェストなどではチェックしていたのですが、無観客だとどうしても練習試合を見ているように感じてしまいましたね。普段からJリーグもリーガのクラシコなどにも注目しているんですけど、2020年はあまり見れなかったというのが正直なところです。それよりも自分のチームである南葛SCの方に関心が引っ張られていました。

鷲見 南葛SCのことは存じ上げております。それこそコロナ禍で大変だったと思いますが、どのようなシーズンでしたか。

高橋 東京都社会人サッカーリーグ1部に所属していたんですけど、関東リーグに昇格できました。都リーグで優勝しても、その後の関東大会を勝ち抜かないと昇格できない過酷なレギュレーションだったので、そこを勝ち上がれたのは大きかったです。東京の下町・葛飾区からスタジアムを作ってJリーグ入りを目指しているのですが、マンガ以外では最も力を注いでいることです。その夢に一歩近づけたという意味では、2020年はいい年ではあったのですが。

鷲見 それはおめでとうございます! Jリーグへ向けて一歩ずつ階段を上られているのですね。その頂点であるJ1を見れば、川崎フロンターレが早々と優勝を決めました。

高橋 フロンターレのサッカーがある程度完成された感じは受けます。風間(八宏)さんが監督をされていた頃から培ってきたサッカーができつつあって、そのサッカーに合う選手たちが集まってくる。そうすると、控えのメンバーも含めて志向するサッカーに集約されたチームになります。2020年シーズンは交代枠が5人まで認められたので、自分たちのサッカーを理解できている選手が多いぶん強さを発揮できます。そういったレギュレーション面も、フロンターレには有利に働いたかもしれません。

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