2020.12.12

上坂すみれが「クライミングをしたくなる」主演アニメの魅力を熱弁!

  • 小山田裕哉●取材・文 text by Yuya Oyamada
  • 鈴木大喜●撮影 photo by Daiki Suzuki

――ただ、みんなクライミングの選手だから、他のアニメではなかなか見ないくらい筋肉がたくましい。

上坂 「筋肉美女子のアニメ」っていうのは新しいジャンルかもしれないです(笑)。隼ちゃんなんて全身バキバキですよね。みんな腹筋の線がちゃんと描かれているあたりにこだわりを感じます。

――それだけこだわっているから、アニメを見ると自分もクライミングをやってみたくなるんですよね。

上坂 本当そう思います。バトルアニメを見たあとに自分も強くなった気になるように、クライミング選手みたいな気持ちにさせてくれる作品です。だから、私もそうだったように、「自分は一生オタクで過ごすんだ!」と決めていた人でも、カラダを動かしたくなるアニメじゃないかなって思いますね。

作中には、上坂さんが演じる笠原好(左上)のほか、多くの「筋肉美女子」が登場。©石坂リューダイ・サイコミ / 花宮女子クライミング部応援団

――かつての上坂さんのように、これまでスポーツをほとんどしていないという人に、クライミングの楽しさを伝えるなら?

上坂 そうですね......、プライドがいらないところかな(笑)。

――プライドがいらない。

上坂 これは私がそうだからなんですけど、文系の人って、失敗するのが恥ずかしいから、苦手なことはできるだけやりたくないっていうところがある気がするんです。でも、クライミングをやっていると、登るのに夢中になるので、そういう気持ちがどこかに吹き飛んでしまうんですよ。だから、「いつもの自分にさよなら」できるというか。

それにボルダリングならタイムも競わないし、勝ち負けがないんですよ。自分との戦いだけでいいんですよね。マウントの概念もないし、失敗しても恥ずかしくない。それぞれの人の体力に合わせてできるから、体育の時間が苦手だった人も大丈夫。それってすごく貴重なスポーツだと思うんです。

――他人との競争じゃなくて、「前回よりも上に登れた」とか「できなかった課題ができるようになった」という過去の自分との比較だけがあるスポーツですよね。

上坂 ゲーム的ですよね。例えば、私は『ロックマン』をプレイしているときと同じような感覚になりました。いつも同じところでやられるんだけど、繰り返し何度もやっているうちに対策がわかってきて、いつかクリアできる。そんなふうに手軽に達成感を味わえるのも、スポーツが苦手な人にはありがたいところだと思います。

――この記事が公開される頃には、ちょうどアニメがクライマックスを迎えています。最終話に向けた見どころは?

上坂 ここまで順調に勝ち進んできた好ですけど、最後にものすごい強敵との戦いが待っています。アフレコでも、「本当に勝てるのかな?」と思ったくらいの強敵です。ほかにも全国大会に集まったライバルたちはみんな個性的で、しかもそれぞれの「クライミング道」があります。そんな強敵たちがしのぎを削る大会の緊張感は、視聴者の方にも伝わると思います。

そして何より、花宮女子高校クライミング部の目標は「全一」(アーケードゲーム界における「全国一位」の略)なので、その達成に向けて応援してください!

(ヘアメイク/北川 恵)

●上坂すみれ
1991年12月19日生まれ 神奈川県出身 血液型=O型
〇2012年1月に本格的に声優デビュー。同年に初レギュラー作品となるTVアニメ『パパのいうことを聞きなさい』でヒロインを務めて以降、多くの作品に出演。代表作に『スター☆トゥインクルプリキュア』(ユニ/キュアコスモ)、『アイドルマスター シンデレラガールズ』(アナスタシア)など。今後も多くの待機作が控えている。また、2013年放送のTVアニメ「波打際のむろみさん」で主題歌を担当して以降、アーティストとしても活躍している。
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公式Instagram【@uesaka_sumire】

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